自由に自分を表現する。
2017年NYで開かれた、コメディ映画『ジーサンズ はじめての強盗』の試写会に出席したバディ・ウィンクル。Photo: Jim Spellman / Getty Images
「年齢はただの数字。毎日忙しくしていれば歳なんて感じないわ」
好きな色はネオンピンク。バディ・ウィンクル(Baddie Winkle)として知られる91歳のインスタグラマーに年齢という境界はない。日々違ったルックでインスタグラムを彩り、私たちを楽しませてくれる。
チラリとウェスト見せするクロップトップやカラフルな水着、セクシーなミニドレスにオーバーサイズのニット、ボリュームのあるフェイクファーなど、常識を覆すスタイリングはすべての世代へのインスピレーションとなっている。
失意のどん底から。
世界恐慌の時代に生まれ、彼女の少女時代の経済は逼迫していた。しかし、ファッションが大好きだったバディは、葬儀以外で黒色の服を着ることはなく、周りになんと言われようと自分のスタイルを貫き通した。「みんな私のヘアスタイルやファッションを真似てきたわ」と言ってのけるあたり、当時からファッションアイコンだったようだ。
今の天真爛漫な姿からは想像がつきにくいが、彼女の人生は順風満帆ではなかった。家族を養うために30年近く工場で必死に働き続けたが、55歳のころ交通事故で最愛の夫を亡くし、その後、息子も癌で亡くした。なんてアンフェアな世の中なのかと長年失意のどん底にいた彼女に転機が訪れたのは、なんと85歳のときだった。タイダイのポップなシャツにカットオフデニム、ピンクのマリファナのイラスト入りソックスといういで立ちで庭で日光浴をしていたバディの姿を見たひ孫のケネディが、「なんて可愛いの!」とインスタグラムにのせたことから、彼女の存在は瞬く間に世界に知られることとなった。
これが私の夏のスタンダードよ。
この日からバディの人生は一転。皆を魅了するインフルエンサーへと変身を遂げたのだった。ケネデイのアドバイスをもとにトレンドも積極的に取り入れ、昔以上にファッションを通じて自由に自分を表現するようになった。彼女は今、インフルエンサーとしての新しい人生に、毎日ときめきを感じながら生きている。
「何が着たいかわからなくなったら、いつもなら選ばないような服に挑戦してみて。新しい自分を見つけると、人は幸せになるの」
年齢のインクルージョンを推進!
2015年アメリカのマイアミ プリンセス ホテルで開かれたイベントに出席。Photo: Rebecca Smeyne / Getty Images
バディの快進撃はまだまだ続く。イギリスのファストファッションブランド、ミスガイデッド(MISSGUIDED)や有名ウォッカブランドの広告塔を務めたかと思うと、ニコール・リッチー(Nicole Richie)のリアリティショーに出演したり、マイリー・サイラスと共にMTVビデオ・ミュージック・アワードにも登場したりと、目覚ましい活躍を見せている。ファッション業界はもとより、あらゆる分野で人種、ジェンダーなどのダイバーシティーが推進されている中、バディは年齢のインクルージョンを体現する存在になっている。
「人生一度きり。明日何が起こるかわからないわ。だから夢を見続けなさい。自分らしく、ユニークに!」
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Text: Mina Oba
"ファッション" - Google ニュース
April 24, 2020 at 08:01AM
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「夢を見続けなさい。自分らしく、ユニークに!」──91歳のファッションアイコン、バディ・ウィンクル。【世界を変えた現役シニアイノベーター】 - VOGUE JAPAN
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