Search

新型コロナウイルスの危機から脱するために、ファッション業界が取り組んでいること。 - VOGUE JAPAN

「ポジティブ思考こそが今の私たちに必要不可欠なこと」──こう話したのは、4月1日にファッション業界を支援する団体『ア・コモン・スレッド(A Common Thread)』を立ち上げたUS版『VOGUE』編集長のアナ・ウィンターだ。米ファッションデザイナー協会(CFDA)およびヴォーグ・ファッション基金の共同活動で、フィリップ・リムやリース・クーパーなど、アメリカのファッションデザイナーたちが新型コロナウイルスに受けた影響や、今後はどのようにサポートしていくべきなのかをシェアしている。感染者数が急増し続け、ソーシャル・ディスタンシングの期間が伸びる状況下で、人々は希望を追い求めている。このウイルスの収束を少しでも早めようと、ファッション業界が立ち上がった。

ヨーロッパでは、ラグジュアリーブランドがウイルスと闘うために、そして命を救おうと医療現場で勤務する人々を助けるために、あらゆる資源を総活用している。バーバリー(BURBERRY)は自社が持つグローバルなサプライチェーンを活用して、イギリス国民保健サービスに非医療用マスク10万枚以上を届けることを発表した。さらに、ヨークシャー地方にあるトレンチコート用工場を改修して、非医療用マスクと患者衣を製造することや、ワクチン研究への資金提供、さまざまなチャリティ基金への寄付をすることを約束した。

ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO AMARNI)プラダ(PRADA)は、医療用衣類の生産を補助するために自社工場の稼働を組み直した。ヴェルサーチェ(VERSACE)グッチ(GUCCI)は、イタリアの病院に巨額の寄付をしている。シャネル(CHANEL)も、医療用のマスクと衣類の製造を始め、フランスが発表している緊急失業保険基金を当てにせずとも、今後8週間はフランス国内の社員たちに給与の支給をすることを約束した。

ラルフローレン(RALPH LAUREN)は1000万ドルの寄付をしたが、そのうちの100万ドルは『A Common Thread』の活動に与えられた。新型コロナウイルスの影響は、医療従事者や自営業者、そして経済全般にとって莫大だ。しかしポジティブなメッセージを広げているデザイナーやブランドの数は、日に日に増え続けている。ファッションのパワーを源に、新型コロナウイルスの闘い挑む14のブランドや団体を紹介する。

トム フォード

2020-21年秋冬コレクションを2月にロサンゼルスで発表したトム フォード。Photo: GoRunway.com

トム フォード(TOM FORD)は、オンラインショップによる全売上額の10%を『ア・コモン・スレッド』に寄付することを発表した。同社はまた、オンライン購入の特典として、無料バーチャルスタイリングの予約とファッションアドバイスを提供している。

『エレイン・ゴールド・ローンチ・パッド』プログラム

伝説的なジュエリーデザイナー、エレイン・ゴールドを讃えて発足されたヤング・ジュエラーの支援プログラム『エレイン・ゴールド・ローンチ・パッド』は、アクセサリー協会およびCFDAと共同で、『ア・コモン・スレッド』に25万ドルの寄付を約束した。また、同額を寄付する団体が現れたら、さらに25万ドルまで寄付することを発表した。

ブルックス ブラザーズ

ブルックス ブラザーズ(BROOKS BROTHERS)は、ニューヨーク州、マサチューセッツ州、ノースカロライナ州の既製服を製造していた工場で、医療用マスクと衣類の製造を始める準備を進めている。1日に15万枚のマスクを製造できると見込んでおり、医療着についてはまもなく生産が開始される。

イタリア・ファッション協会

イタリア・ファッション協会(Camera Nazionale della Moda Italiana)は、『イタリア・ウィー・アー・ウィズ・ユー(イタリアよ、我々は共にいる)』運動で300万ドルを募っている。集まった募金は、イタリア全国の病院の人工呼吸器やマスクなど、医療備品の資金に充てられている。

サックス・フィフス・アベニュー

アメリカの大手百貨店のサックス・フィフス・アベニューとその関連会社であるハドソンズ・ベイは、新型コロナウイルス対策支援に130万ドルを約束している。サックス・フィフス・アベニューは、ニューヨークの総合病院のニューヨーク・プリスバイテリアン・ホスピタル、女性支援団体の『Girls,Inc.』、そしてグレン・クロースが立ち上げたメンタルヘルス団体の『Bring Change to the Mind』に合わせて60万ドルを寄付した。ハドソンズ・ベイは、カナダの『フードバンク』と小児カウンセリングサービスの『キッズ・ヘルプ・フォン』に、それぞれ50万カナダドルを寄付する。

アレハンドラ アロンソ ロハス

ニューヨークを拠点とするデザイナーのアレハンドラ・アロンソ・ロハスは、自身のブランドのオンラインショップの売上高から30%をフードボランティア団体の『God’s Love We Deliver』と『No Kid's Hungry』に寄付している。

ブルガリ

ブルガリ(BVLGARI)は、ローマのスパランツァーニ病院に寄付をしているが、さらに数10万本のハンドサニタイザーを製造してイタリア政府経由で医療施設に寄付することを発表した。

クロエ ゴセリン

シューズデザイナーのクロエ・ゴセリン氏は、今後8週間に渡りオンライン売上の30%をフードボランティア団体の『No Kid's Hungry』と『World Central Kitchen』に寄付する。

ノードストローム

シアトルに本社を置くアメリカ大手のデパート会社、ノードストロームは、カーズ・テイラード社、そしてカリフォルニア州、テキサス州、オレゴン州、ワシントン州の部署と協力して、10万枚以上のマスクを製造する。マスクは営業を続ける同社でスタッフが衛生的に業務が行えるように、今後配られる予定だ。ノードストロームはまた、ヘルスケア支援団体の『Providence Health & Services』やシアトル財団など、多くのチャリティー団体にマスクを寄付している。

エルメネジルド ゼニア

上質なテーラリングで知られるエルメネジルド ゼニア(ERMENEGILDO ZEGNA)は、イタリア市民保護局に330万ドル近くの寄付を約束しており、これはイタリア国内の医師、看護師、ボランティア、研究者の支援に充てられることになる。

セルフ・ポートレイト

Photo by Instagram/@mrselfportrait/Self-Portrait

セルフ・ポートレイト(SELF-PORTRAIT)のクリエイティブ・ディレクターであり、創立者のハン・チョン氏は、重症患者を助けるために、4月1日より30日間のオンラインストアの総売上高の10%を国際的な緊急事態に影響された人々を支援する団体で、ロンドンに拠点を置く『National Emergencies Trust』に寄付することを発表した。さらに、自宅で過ごす子どもたちのために、ホームページより無料でデジタル塗り絵がダウンロードできるサービスをスタートした。

タペストリー

タペストリーはアメリカを拠点とするケイト・スペード(KATE SPADE)コーチ(COACH)、スチュアート・ワイツマン(STUAER WEITZMAN)の親会社だ。国内およびイギリスやスペインのさまざまな病院に1万5000枚のマスクを寄付している。また、従業員による寄付金額につき、1人1万ドルを上限として、その同額を寄付することにしている。

ナイキ

ナイキ(NIKE)は、新型コロナウイルス対策の支援に総額1500万ドル以上の寄付を約束している。同社が本社を置くオレゴンの地域復興財団や大学などに多額の寄付金が寄せられた。そのほかにも、WHOが立ち上げた『COVID-19救済基金』や世界のさまざまなチャリティー団体に、100万ドルを寄付している。

モンクレール

ミラノに拠点を置くモンクレール(MONCLER)は、ミラノのコロナウイルス患者たちのために新たな病院を建てるべく、1000万ユーロを寄付している。

Text: Brooke Bobb

From VOGUE.COM

Let's block ads! (Why?)



"ファッション" - Google ニュース
April 06, 2020 at 06:30AM
https://ift.tt/2JJpfnI

新型コロナウイルスの危機から脱するために、ファッション業界が取り組んでいること。 - VOGUE JAPAN
"ファッション" - Google ニュース
https://ift.tt/2CF8JBl
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update

Bagikan Berita Ini

Related Posts :

0 Response to "新型コロナウイルスの危機から脱するために、ファッション業界が取り組んでいること。 - VOGUE JAPAN"

Post a Comment

Powered by Blogger.