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発達障害児に着やすい服を 前後裏表、逆でもOK 凹凸も少なく 和歌山 - 毎日新聞 - 毎日新聞

 「一人で着られない」「前後や裏表が分からない」――。和歌山市の前田香さん(36)は、発達障害の子供たちが服を着る際に抱える悩みを解決しようと活動している。前後裏表関係なく着られるオリジナル服を販売しているほか、着替えの練習方法などもウェブサイトで紹介。最近では、触覚が過敏でマスクを嫌がる子供向けに、マスクをつけやすくする方法も発信している。

 活動のきっかけは、発達障害の長男(10)が着られる服が少なかったこと。2歳ごろから服へのこだわりが強くなり、襟やフード、タグが付いた服を嫌がったり、ボタンをかみ砕いてしまったりしたこともあった。

 息子に合う服を求めて、4年前に服作りを開始。前田さんが発達障害の子どもを持つ100人にアンケートを取ったところ、86%が服の悩みを抱えており、「服の前後裏表がわからない」という声が特に多かった。

 そこで前後も裏表も関係なく着られるTシャツを考案。触覚が過敏な子にも配慮し、凹凸のないプリントや柔らかい素材を採用している。

 「着る練習」ができるTシャツも作った。裾には手形のマークが付いていて、握る目印になる。服を前にすると困り顔で袖口から頭を通そうとしていた長男も、練習を重ね、一人で着られるようになったという。前田さんは「周りと比べてできないことが多すぎる息子でも、工夫すればできることがあると分かって、小さな希望が出てきた」と振り返る。

 2019年6月にはウェブサイトをつくり、専門家のアドバイスや脱着の練習方法などを紹介している。

 最近は、新型コロナウイルスの感染拡大でマスク着用が求められる。しかし、発達障害の子供らの間では、マスクが耳や鼻に触れることが嫌だったり、息の仕方がわからなかったりして「マスクがつけられない」悩みが出てきているという。

 そこで、「マスクのひもを帽子に縫い付けてみた」「マスクをつけたらお菓子を買いに行けるというルーティンを作った」といった当事者らの体験談を集めてウェブサイトに掲載。ひもが耳に当たらないようにするアレンジ方法も紹介している。

 発達障害児の服の悩みはまだまだ知られていない。「いつか発達障害児に寄り添った服がどこにでもある世の中になってほしい」。前田さんは、そんな思いで活動に取り組んでいる。

 Tシャツの購入や悩みの相談は前田さんのウェブサイト「fukufuku312」へ。【木村綾】

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June 21, 2020 at 08:32AM
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