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世界のロイヤルファミリーには、ファッション業界でキャリアを築いているメンバーが意外と多い。英国王室のダイアナ元妃の姪で知られるレディ・キティ・スペンサー（Lady Kitty Spencer）はモデルとして活躍し、エリザベス女王のいとこのケント公、その孫であるレディ・アメリア・ウィンザー（Lady Amelia Windsor）は過去にシャネル（Chanel）でインターンを経験し、現在はモデルの道を進んでいる。
そしてまた、本格的にファッションへの道を切り開いたロイヤルメンバーがひとり。モナコ公妃、グレース・ケリー（Grace Kelly）の孫にあたるポリーヌ・デュクリュエ（Pauline Ducruet）だ。
ポリーヌは、1994年5月4日生まれの現在25歳。グレース・ケリーの娘、ステファニー公女（Stéphanie de Monaco）とモナコ公室のボディガードだったダニエル・デュクリュエ（Daniel Ducruet）の間に次女として誕生し、現在の王位継承順位は16位だ。高校を卒業するまでは飛び込み競技選手として活躍し、2010年のシンガポールユースオリンピックにモナコ代表として出場するなど、実力のあるアスリートだった。
母のステファニー公女とポリーヌ。
ファッションが大好きだったポリーヌは、そのあとマランゴーニ学院のパリ校でスタイリングを学び、在籍中は『ヴォーグ』やルイ・ヴィトン（Louis Vuitton）でインターンシップを経験した。さらにニューヨークに移り、パーソンズ美術大学で準学士を取得。
学生の頃から、シャネル（Chanel）やヴァレンティノ（Valentino）など、ビッグメゾンのコレクションに招待され注目されていたポリーヌは、スペイン版『ハーパーズ バザー』2018年3月号のカバーに登場した。インタビューの中で彼女は、「単なる『グレース・ケリーの孫』にならないために一生懸命働きたい」と語っていた。
その想いをファッション業界で叶えることができたようだ。ポリーヌは、ユニセックスファッションブランド、アルター（Alter）を立ち上げた。クラシックとモダニティが融合したようなデザインが特徴で、性別や習慣などにとらわれることなく、誰でも好きなものを自由に着てほしいという彼女の想いが込められている。アップサイクルなデニムを用いるなど、今の時代のムードを汲み取りながら、シックなデザインに落とし込んでいる。
昨年行われた2020年春夏のパリ・メンズファッションウィークでコレクションデビューを果たし、フロントロウには家族の姿も見えた。
間違いなく、「単なるグレース・ケリーの孫」なだけではないポリーヌ。彼女のファッション界での活躍に注目しておきたい！
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April 16, 2020 at 09:22AM
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