自身が手掛けたデニムマスクを着用する長屋宏和さん
クール&サステイナブルなデニム製マスク
“マスクはもはや使い捨てのアイテムではない!”というのは少し言い過ぎかもしれないが、いたるところでマスクの品薄状態がつづくいま、ツイッター上では布製マスクの作り方やさまざまなタイプの洗って繰り返し使えるマスクが注目を集めている。
いまからおよそ1カ月前と、いちはやく洗濯して使える、リユーザブルなデニム製マスクの製造および販売をはじめたのが、元全日本F3ドライバーの長屋宏和さんだ。
「マスクを作りはじめたきっかけは、洋服のお直しなどを行う店舗(長屋さんが代表取締役社長を務める銀座三越の「リフォームサロン アトリエ ロングハウス」)のお客様に『あなたのところでマスクは作れないかしら? 』と尋ねられたことです。幸いにもぼくには、縫製できるアトリエがあるし、生地もたくさんある、さらには楽天市場でオンライン販売もできるので、やるしかない! と思いました。その後すぐに、和柄の生地でマスクを作ってみたりしたんですけれど、自分がつけたいと思うものは出来上がりませんでした」
2002年のF1日本グランプリの前座レースでの大クラッシュ事故で車いす生活になった長屋さんは、現在リフォームサロンの運営だけでなく、車椅子生活者向けのファッションブランド「ピロレーシング」のデザインも手掛けている。
「マスクを何で作ろうかと試行錯誤しているときに、ぼくのブランドのジーンズに使う予定だった、加工していない岡山県・児島のデニム生地が5反あるのを思い出して、『あ、これを使おう!』と決めました。実際に作ってみたら、ぼく自身がつけたいと思うクールなデザインに仕上がりました。今、新型コロナウィルスの感染が拡大していて、ネガティヴな気持ちになっている人も多いかと思います。このマスクでおしゃれをして少しでも気持ちが明るくなってほしいな、という思いで販売しています。それから、デニム製のマスクと聞くと、もしかして息するのが苦しくなるのでは、と思う人もいると思いますが、でも実際はけっこう快適です。これは意外な発見でした」
マスクと同じ素材を使用した「ピロレーシング」のジーンズ
デザインがいいうえに、もっとも安価なタイプのもので999円(税込)で送料無料というプライスも破格だ。
「利益を上げることはまったく考えていません。この状況下でもおしゃれを楽しんでほしい、という気持ちから出た価格設定です。デニム製のものが999円と1111円の2種類、シルク製のものが1234円の1種類で、全部で3種類のマスクを展開しているんですけど、どれもなんか縁起がよさそうな値段だと思いませんか? すべてネット販売なので、画面上でその数字をみるだけでハッピーな気持ちになるひとがいたらいいな、とも思っています」
左上:シルクマスク 1234円(税込)、下:デニムマスク 1111円(税込)、右上:デニムマスク 999円(税込)
さいごに今後の取り組みについて訊いた。
「こんかいは、ブランドをはじめてからの16年で学んだことをフル活用できました。新型コロナウィルスの流行が収まるにつれ、マスクの需要は減っていくと思いますが、マスクでなくても、世の中に必要とされるものが出てきたときには、この経験を活かしてすぐになんらかの取り組みをしたいですね」
長屋宏和
PROFILE
レーシングドライバー、ファッションデザイナー。2002年10月に行われたF1日本グランプリ前座レースでの大クラッシュで車いす生活になった。2004年、車いす生活者向けのファッションブランド「ピロレーシング」を設立。2010年には、三越銀座店4階に洋服のお直しを行う常設店舗「リフォームサロン アトリエロングハウス」をオープンした。
文・GQ JAPAN編集部
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April 02, 2020 at 10:28AM
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こんな状況下でもファッションを楽しんでほしい! ──何度でも洗って使えるデニムマスクの製作秘話 - GQ JAPAN
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