2020年に美術館や博物館で開催予定の“ファッション”・“モード”の展覧会を特集。東京や兵庫など、関東・関西圏での展覧会スケジュールを一挙紹介する。各詳細からは、展示作品や会期といった開催情報の確認も可能だ。ブランド、ドレスやきもののデザイン、そして写真などアートの切り口から、ファッションの展示を楽しんでみてはいかがだろう。
ファッション ・モードの展覧会【2020年】
関東の展覧会
「ファッション イン ジャパン 1945-2020─流行と社会」国立新美術館

東京・国立新美術館の「ファッション イン ジャパン 1945-2020─流行と社会」では、戦中戦後のもんぺや国民服から、グローバルに活躍した森英恵ら日本人デザイナーの作品、そしてカワイイ(Kawaii)文化まで、日本のファッションを包括的に紹介。衣服だけでなく、写真や雑誌などを通して、衣服をつくる者とまとう者、そしてメディアという3つの軸から、ファッションを社会現象とともに読みとく。
会期:TBA
会場:国立新美術館(東京都港区六本木7-22−2)
※東京展終了後、島根県立石見美術館へ巡回予定
「ドレス・コード?─着る人たちのゲーム」東京オペラシティ アートギャラリー

(C)京都服飾文化研究財団、畠山崇撮影
ファッションは流行の服やスタイルのみならず、文化や習慣との結びつきをも意味するものであり、暗黙のルール“ドレス・コード”を生みだす。新宿・東京オペラシティ アートギャラリーの「ドレス・コード?─着る人たちのゲーム」では、メゾン マルタン マルジェラ(Maison Martin Margiela)やコム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)の衣服やアートに加えて、映画や漫画などに描かれたファッションも展示。現代社会における“ドレス・コード”を再考する展覧会となる。
会期:TBA
会場:東京オペラシティ アートギャラリー(東京都新宿区西新宿 3-20-2)
「ヨーロピアン・モード 特集:1960~70年代のモード」文化学園服飾博物館
新宿・文化学園服飾博物館の「ヨーロピアン・モード 特集:1960~70年代のモード」では、ヨーロッパの約250年にわたる女性モードの変遷を紹介。ロココ期のローブ・ア・ラ・フランセーズ、19世紀のアフタヌーン・ドレス、そしてマドレーヌ・ヴィオネ(Madelaine Vionne)のドレスなどを時代的背景とともに紹介する。また特集として、1960年代から70年代のモードにフォーカス。バレンシアガ(BALENCIAGA)のイヴニング・ドレスをはじめ、既成概念から解放された発想で作られた衣服を見ることができる。
会期:2020年7月18日(土)~9月8日(火)
会場:文化学園服飾博物館(東京都渋谷区代々木3-22-7 新宿文化クイントビル 1F)
「きもの KIMONO」東京国立博物館

上野・国立東京博物館の特別展「きもの KIMONO」は、鎌倉時代から現代にいたるきものを総覧する大規模展覧会だ。信長・家康・篤姫らが着用したきものや、尾形光琳直筆の小袖、江戸時代の「婦女遊楽図屛風(松浦屛風)」などきものを描いた国宝絵画、さらに岡本太郎といった現代アーティストが手がけたきものなど、200件以上が集結する。
会期:TBA
会場:東京国立博物館 平成館(東京都台東区上野公園13-9)
「ART in LIFE, LIFE and BEAUTY」サントリー美術館

2020年にリニューアルオープン予定の六本木・サントリー美術館では、同館の基本理念である「生活の中の美」へと立ち戻る「ART in LIFE, LIFE and BEAUTY」を開催。うち第1章では“装い”に焦点をあて、国宝「浮線綾螺鈿蒔絵手箱」をはじめとする平安から明治までの化粧道具や髪飾りを展示する。また、「舞踊図」などの美人画や「浅葱紋絽地流水花束模様小袖」といった小袖などを通して、江戸時代から近代までの日本のファッションの変遷をたどることができる。
会期:TBA
会場:サントリー美術館(東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階)
「KING & QUEEN展 ─名画で読み解く 英国王室物語─」上野の森美術館

©National Portrait Gallery 《エリザベス1世》 1588年頃 作者不詳
上野の森美術館で開催される「ロンドン・ナショナル・ポートレートギャラリー所蔵 KING & QUEEN展 ─名画で読み解く 英国王室物語─」は、いわゆる「ファッション」の展覧会ではない。ここで展示されるのは、チューダー朝から現在のウィンザー朝にいたる、イギリスの5つの王朝の肖像画・肖像写真約100点であるからだ。
しかし衣服の研究は元来、ある絵画がいつどこで描かれたのかを特定するいち手法であった(ロバート・ロス『洋服を着る近代』)。翻って本展では、エリザベス1世やヘンリー8世といった人物の肖像の数々から、絢爛たる英国モードの変遷を垣間見ることもできるだろう。
会期:2020年10月〜 ※会期詳細は決定次第発表
会場:上野の森美術館(東京都台東区上野公園1-2)
「写真とファッション 90年代以降の関係性を探る」東京都写真美術館
アンダース・エドストローム〈Martin Margiela spring/summer 94〉より 1993年 作家蔵
©Anders Edström Anders Edström, from Martin Margiela spring/summer 94,1993, Collection of the artist, ©Anders Edström
雑誌やSNSに見るように、写真はモードを伝える重要な媒体のひとつだ。恵比寿の東京都写真美術館で開催される「写真とファッション 90年代以降の関係性を探る」は、1990年以降にファッションと写真がとり結んできた関係に迫る展覧会。メゾン マルジェラ(Maison Margiela)の撮影を長年手がけたアンダース・エドストロームの写真作品をはじめ、パグメント(PUGMENT)とホンマタカシによる初公開作品など、映像やインスタレーションを含む約80点を紹介する。
会期:2020年6月2日(火)〜7月19日(日)
会場:東京都写真美術館(東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内)
関西の展覧会
「Treasures of Fashion ヴァレリー・スティールの審美眼」神戸ファッション美術館

神戸ファッション美術館の「Treasures of Fashion ヴァレリー・スティールの審美眼」では、ニューヨーク州立ファッション工科大学併設のミュージアムのディレクター兼チーフキュレーターを務めるヴァレリー・スティールが厳選した、神戸ファッション美術館の所蔵作品約150点を展示。18世紀ロココ期のきらびやかなドレスの数々、シャネル(CHANEL)とその周辺デザイナーの作品、そして現代のファッション写真などを独自の視点から紹介する。
会期:2020年5月19日(火)~8月30日(日)
会場:神戸ファッション美術館(兵庫県神戸市東灘区向洋町中2-9-1)
「志村ふくみ展 いのちを織る」姫路市立美術館

紬織(つむぎおり)で知られる人間国宝の染織家、志村ふくみ。彼女の約60年にわたる創作の歩みとその芸術の核心に迫る展覧会「志村ふくみ展 いのちを織る」が、兵庫の姫路市立美術館で開催される。会場では、《松風》や《明石》、《夕顔》など、草木染めが繊細な色彩を織りなす着物約100点を、染糸や織物などとともに展示する。
会期:2020年7月4日(土)~8月30日(日)
会場:姫路市立美術館(兵庫県姫路市本町68-25)
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May 28, 2020 at 02:00PM
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