6月に行われる予定だったメンズとオートクチュールコレクションの中止が3月に発表された。新型コロナウイルス感染が収束を迎えれば、多くのブランドが9月のウィメンズシーズンにてメンズを含めて発表することが予想される。この大幅なスケジュール変更と新型コロナウイルスの危機は、今後のファッションサイクルにどのような影響を及ぼすのか。UK版『VOGUE』のアンダース・クリスチャン・マッセンが数人のデザイナーとともに考える。
新型コロナウイルスの影響により3月下旬に、6月のパリ・ミラノメンズコレクションと7月のオートクチュールの中止が発表された。そのため、発表時期が9月にずれ込み、多くのブランドはレディースとの合同ショーを開催することが予想される。合同ショーができないオートクチュールコレクションは未だにリスケジュールされていない。4月から5月にかけてはリゾートコレクションの発表時期でもあるが、多くのブランドは現在、自粛生活が強いられている。そのため、ショーの中止はもちろんのこと、ルックブックの撮影や生産、流通など、すべてが中断されている状態だ。
9月にウィメンズとメンズが両方とも開催されるとなれば、いつもとは異なるコレクションシーズンになるだろう。同時開催は、大手ブランドから若手にいたるまで、あらゆる層のファッション企業へ影響する。4都市をまたぎ、1ヶ月に渡って開催されるウィメンズの春夏コレクションだが、そこに約2週間のメンズショーを盛り込むとなると、かなり柔軟なスケジュールの調整が必要となる。現在、多くの工場が封鎖され、サプライチェーンが途切れてしまっている。そんな中、次のシーズンの準備はすでに始まっているようだ。
ファッション業界に大きく罵りかかるこの「9月問題」について、デザイナーたちに問いかけてみた。通常はメンズとウィメンズを別々に発表しているリック・オウエンス(RICK OWENS)は、「今の時期に話しすぎるのはすごく嫌だけれど」と前置きを踏まえて語ってくれた。「男女のショーを別々にする方が、それぞれの顧客に対して強いメッセージを届けられると感じている。しかし、生産サイクルを元に戻すために今シーズンは喜んで合同開催したいと思っている。幸いなことに、小さな会社なので臨機応変に対応できるからね」
近年、多くのデザイナーが男女合同ショーを開催しているが、メンズのショーでひとつのテーマを探求し、数週間後のウィメンズショーで同じテーマを別視点で展開するリックにとっては、別々に開催する方が合理的だ。クリエイティブなアイディアを独特なアプローチで表現する彼にとって、この合同ショーは根本的なチャレンジになるかもしれない。
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April 30, 2020 at 07:41PM
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