梅雨の時季になると増えるのが、なぜか「クサいニオイ」が復活する服。
ちゃんと洗ったはずなのに、着て外出するとニオイ出す──その原因は部屋干しではなく、“衣類の状態”にあると話すのは、「洗濯王子」こと洗濯家の中村祐一さん。
ニオイがついてしまう本当の理由や、ニオイを防ぐ洗濯のコツをうかがいました。
「部屋干し臭」の実態は「雑菌臭」
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暑くなってくると自分の汗のニオイが気になりますが、人がクサくなるのは体臭のせいだけではありません。
意外にパンチ力のあるニオイを放つのは、じつは「服」。
とくに部屋干し臭、生乾き臭と呼ばれるあのニオイは、本人が気づかぬうちに発散されていることもよくあります。
ちゃんと洗濯しているにも関わらず、なぜあんな不快なニオイがついてしまうのでしょうか。
中村さん:
あのニオイを部屋干しのせいにする方が多いのですが、部屋干しが原因ではありません。汚れがちゃんと落ちていないからニオうんです。
そう話すのは、「洗濯王子」の愛称で親しまれる洗濯家の中村祐一さん。
そもそも、よくいう「部屋干し臭」「生乾き臭」というネーミング自体がおかしいと指摘します。
中村さん:
実態は「汚れ残り臭」「雑菌臭」というべきものです。一番の原因は皮脂汚れ。
梅雨時は雑菌が繁殖しやすく、皮脂汚れが菌のエサになるんですね。その菌が排泄物を出すと、それがニオイの原因になります。
僕も1年中部屋干しをしていますが、汚れをちゃんと落とせばニオうことはありません。
洗濯物がクサくなる「3つの条件」
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中村さんによると、洗濯物がクサくなる「3つの条件」があるとのこと。
中村さん
汚れと水分と菌。これら3つの条件が揃うと、洗濯物はクサくなりやすくなります。
もうひとつ、「濡れている時間=雑菌が繁殖する時間」というのもポイント。
濡れた衣類をすぐに洗わない、洗濯機の中に洗い終わった洗濯物を放置する、部屋の湿気でなかなか洗濯物が乾かない……というのが、よくあるケースです。
洗って乾燥させるまでの間に、皮脂と雑菌を完全に取り除くことが洗濯のゴール。
じつは雑菌は、空気中にも洗濯槽のなかにも漂っています。
洗濯物を濡れたままにしておくと、そこに雑菌が移って増殖してしまうというわけです。
トレーニングウェアはクサくなりやすい
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特定の衣類に「雑菌臭」がつきやすいのも、「3つの条件」が関係しています。
バスタオルやトレーナー、ジーンズなど、水分が乾きづらい厚手の洗濯物はその筆頭。意外なことにトレーニングウェアもクサくなりやすいのだそう。
中村さん
吸湿速乾性の機能性ウェアは、じつはニオイが残りやすいです。ポリエステルなどはもともと水分を吸いにくい素材なのに、水分を吸うように改良されていたりします。
そこに汚れが入り込んで、雑菌が繁殖しやすくなるんです。
汗をかきやすいこれからの季節、発汗量が多い人や、脂性肌の人は要注意。
トレーニング後すぐにウェアやタオルを洗えないときは、“仮干し”をして水分を飛ばしておくとクサくなりにくいといいます。
何回洗濯しても「なんかクサい」が生まれる理由
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一度ついた「雑菌臭」は、ふつうに洗濯し直してもなかなかニオイが取れません。それは、衣類のなかに皮脂汚れが残って雑菌のエサになり、雑菌が元気に繁殖中だから。
そのまま時間が経過すると、繁殖した雑菌は「雑菌臭」をもたらし、皮脂汚れは「黄ばみ」となってあらわれてきます。
中村さん
洗い立てはクサくなかったのに、外出先で自分の服のニオイが気になるときがありますね。あれは、汗が菌のエサになり、繁殖を促してしまうから。
それと、ニオイは水分を含んだものの方が広がりやすいので、汗の水分で「雑菌臭」が強くなるということもあると思います。
中村さんいわく、ニオイや黄ばみは「ここが調子が悪いよ」という衣類からのメッセージであり、服にとっての病気のようなもの。
適切な処置をすることで、病気は回復すると話します。
洗濯家の中村祐一さんに聞く、なぜか「クサい」が復活する服をよみがえらせる方法。後編では「クサい」を防ぐ洗濯のコツや、「雑菌臭」がついた衣類をリカバリーする方法をご紹介します。
中村祐一(なかむら・ゆういち)さん
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洗濯家。長野県伊那市のクリーニング会社「芳洗舎」3代目。「洗濯から、セカイを変える」という信念のもと、2006年から「洗濯アドバイス」という分野を切り開いてきたパイオニア。「洗濯王子」の愛称で、テレビ・雑誌など各種メディアにも多数出演。
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マイロハスより転載(2020.6.29)
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July 09, 2020 at 07:00PM
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